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三島由紀夫のシニカルな嘲い 『鹿鳴館』

3連休中日の昨日、浜松町の劇団四季/自由劇場に『鹿鳴館』を観に行った。
調べたらどうも今日がラク日だったらしい。今日のチケットにすれば良かったかも。
でも四季クラスになるとラク日の遊びは流石にないのかな…?

四季劇場[春]と[秋]では観劇した事あったけど自由劇場は初めてだった。
入り口は春・秋を脇に廻り込んだ所。規模は小さめだけどまとまっていてきれい。
自由劇場
当日は521人で満員御礼が出てた。
他の演目に比べると観客の平均年齢が明らかに高い。
ミュージカル系につきものの子供の群れは一切見られず。

この作品は言わずと知れた三島由紀夫原作だけど、原作の通り内容はドロドロ系昼ドラそのまんま。
菊池寛原作と言われても何ら違和感は無い。

影山伯爵のお邸で繰り広げられる1幕の間に人間模様や相関を表す必要がある為、のっけから状況の説明的演技が続く。
状況説明の為のピーチクパーチクおばさん(役の上のですよ)達が捌け、やっと重要人物が登場して来る感じ。仕方が無いけどそんなこんなで掴みは拙い。明らかに客席側も弛緩してる。
ツレを見ると少し怪しい感じだ。言うなれば天気のよい昼食後の昼下がり。
頼むから船を漕いだり寝ポエムを吐いたりしないでくれ。

登場人物のお披露目もあらかた終わり人物描写が終わる頃、ほんのちょっとした笑いの瞬間と共に1幕目が終わり25分のインターミッション。

2幕目は鹿鳴館内。
登場人物の決して複雑ではない思惑が絡み予想通りの終末に向けて話が進み出す。
昼ドラマ的展開警報発令。
このあたりから客席もすこしずつ引き込まれて来る感じ。
先が見えている流れに身を委ねる事はとても気持ちの良い事だ。
ツレを見るとしきりに目元にハンドタオルをあてている。
おいおい、もしや目から汗が出てるのか?と思いきや後から聞いたところ目が乾いて痛かったかららしい。少し安心する。

そしてエンディング、
影山夫妻が明らかに観客|世間に対して冷や水をぶっかける様な罵倒を始め、そして静かに終わる。
そこに三島由紀夫の嘲いをみた。
カーテンコールで掲げられていた三島由紀夫の写真はある意味怖げで無邪気な笑いを浮かべていたけれど。

久しぶりのミュージカルではない演劇(ストレートプレイ)鑑賞。
役者さんのプロ加減はこういう劇の方が分かりやすい気がする。

良い休日でした。

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